【言語間距離という概念】英語が日本人にとって特別難しい言語である理由

『言語間距離』という概念があります。英語で言うと、Linguistic Distance。簡単に言うと、異なる言語がどれだけ似ているか、または違うか?という分析。

そして、日本人が英語を習得するのが難しいことの理由の一つとして、『日本語と英語の言語間距離が遠い』ということを挙げる人がいます。米国国務省FSI(Foreign Service Institute/外交官研修機関)の分類では、日本語は英語ネイティブにとって最も習得が難しい『カテゴリー4』に分類されています。

FSIの分類をビジュアルで分かりやすく解説したこちらの記事も参考になります(英語ですが)。

出典:米国国務省 Foreign Service Institute 言語難易度分類

1. 日本語と英語の言語間距離

日本語は、英語から最も遠い『hard』に分類されています。そりゃそうですよね、文字からして全く違いますから。一方で、ヨーロッパの言語はお互い非常に近い位置にあります。同じラテン語から派生した言語だからでしょうね。

つまり、ヨーロッパ人が英語を習得することと、日本人が英語を習得することは全くレベルの異なることなのです。

だからこそ、日本人にはマンツーマンで話す量を確保できる環境が向いています。グループ授業の欧米留学とは、最適解が違うのです。

Hard(難しい)と分類された4つの言語

詳しく見て行きましょう。

英語ネイティブにとって、最も習得が難しいと判定された言語は4つ。アラビア語、日本語、中国語、韓国語

この記事では、あくまでも一つの指標ですが、これらの言語を習得するには、2200時間の学習が必要とされています。これって、1日2時間の勉強を毎日続けて、約3年ということです。

これで足りるかな?とも思いますが、1日10時間で計算すると7ヶ月強。まあ、こう考えるとある程度のレベルまではいけるのかな?とも思います。ただ、「ペラペラ」は絶対に無理ですね、この勉強量では。

2. その他の言語と英語の言語間距離

次にMedium /ミディアムに分類されたのが、ヒンディー語・タイ語・ロシア語・ベトナム語・ギリシャ語・トルコ語・フィンランド語・イスラエル語・セルビア語

英語ネイティブがこれらの言語を習得するのに必要な時間は、この記事によれば1,100時間。Hardに分類された日本語の半分ということになります。

Medium(中くらい)と分類された言語

私はタイ語を少し話すのでこの分類には納得です。というのも、私はタイ語を勉強する時は英語で勉強しているからです。タイ語を日本語に置き換えるよりも、英語に置き換える方が圧倒的に簡単です。

また、発音においても、例えばタイ語には日本人が苦手と言われるRとLの区別があります(RとLの区別、そんなに難しくないです。個人的にはフィリピン留学では過剰にこの違いがフォーカスされているような気がします。もっと重要な音はたくさんあります)。

さらには、語尾の音を寸止めで言わないパターンも多くあります。例えば、英語でGood night.と言う時、単語の最後の「d」「t」はほとんど発音しませんよね。このような音がタイ語にはたくさんあるのです。ということで、タイ人の方が日本人よりも英語習得は簡単だと思います。

3. 英語と言語間距離が近い言語

最後に、一番簡単なEasyに分類された言語は、スペイン語・ポルトガル語・フランス語・オランダ語・イタリア語・ルーマニア語・スウェーデン語・ノルウェー語です。一目瞭然、全部ヨーロッパの言語ですね。つまり、地理的にイギリスに近い国々の言葉です。

そして、この記事によれば、英語ネイティブが600時間も勉強すればそれなりに習得できるとされています。日本語と比べたら、4分の1弱です。個人的にはもっと差があるように感じますね。だって、例えばスペイン語と英語の文字って1文字しか違わないのです。日本語って全部違いますよね。

Easy(簡単)と分類された言語

もう少し具体的に見て行きます。

イギリス人が連発するfantastic / ファンタスティック(素晴らしい)は、スペイン語ではfantástico / ファンタスティコなのです。最後にoを付けただけですし、発音も結構近いのです。実際にスペイン語を母国語とする人は、英語で話している時でも平気でファンタスティコと言ったりします。そして、それが通じてしまうのです。私は在英時に何度かこれを経験しています。

他の例を挙げると、perfect / パーフェクト(完璧な)は、スペイン語ではperfecto / ぺルフェクト。これまた、最後のoを付けるだけで英語がスペイン語になり、発音もかなり近いのです。PerfectのRを巻き舌で発音すれば、ほぼスペイン語ですよね。

そんな訳で、私はヨーロッパ人が3ヶ国語も4ヶ国語も話せると聞いても、特に驚きません。もちろん、習得に要したその努力は尊敬に値しますが、日本人が英語を習得するのに必要な努力の比ではありません。私のスペイン人の知人に聞いた話では、イタリア語とスペイン語は70%の単語が同じとのことです(真偽のほどは分かりません)

また、スペイン語とポルトガル語はかなり近いと言いますよね。実はこれに関して私には苦い経験があります。以前、ポルトガルのリスボンを訪れた際、地元の人と話す機会があったので、少し習っていたスペイン語で話したところ、あまり良い顔をされませんでした。基本的に隣国って仲が良くないのです。その後はすぐに英語に切り替えましたが(苦笑)。考えてみれば、どの国の人も自国の言語に誇りがあるのは当たり前ですよね。いやいや、若気の至りでした(既に40代でしたが)。

4. 英語学習には「開き直り」が必要?

ということで、英語学習で苦闘されている皆さん、もっと開き直りましょう!日本人にとって、英語は超難しいのです。苦労して当たり前なんです。

開き直った上で、効率を最大化する方法はあります。日本人講師が日本語で文法を解説し、フィリピン人講師がアウトプットを引き出すハイブリッド型のセブ島留学は、言語間距離のハンデを最も埋めやすい設計です。

最後に、日本人が習得しやすい言語は何語か?間違いなく韓国語です。特に調査していませんが、経験から分かります。韓国語ペラペラな人の方が、英語ペラペラの人よりも圧倒的に多いですよね。日本語が上手が韓国人の芸能人もたくさんいます(多分)。更には、セブ英語倶楽部には韓国語ペラペラな方が何名か留学に来られましたが、英語にはかなり苦労されていました(大きく上達しましたが)。

また、フィリピン語もおそらく日本人には簡単です。要は、言語間距離が近いのだと思います。フィリピン語の母音は「あえいおう」の5音なので(フィリピン人がそう言ってました)、日本語と同じです。なるほど、現地人の会話を聞いてみると意外と聞き取れるのです。よほど早く話さない限り、おそらくカタカナで結構書き取れます。一方で、英語はそういうわけには行きませんよね。ゆっくり話してもらっても、そもそも根本的に音が違うので反応できなかったりします。

と言う訳で、フィリピン在住の日本人を観察してみると、フィリピン語ができる人の方が英語ができる人よりも圧倒的に多いのです。この理由について、私は言語間距離が大きく作用していると考えています。ですから、フィリピン永住(またはメイン拠点化)を考えている方は、あまり無理せずにフィリピン語習得に注力した方が成果は得やすいと思います。

「言語間距離」に興味のある方は、下記の記事もお読み下さい。

日本人に最適な英語学習環境を探している方へ

本記事でお伝えした通り、言語間距離が遠い日本人にとって英語学習は簡単ではありません。だからこそ、セブ英語倶楽部では「日本人講師による日本語での解説」と「フィリピン人講師とのマンツーマン授業」を組み合わせた、日本人に最も効率的なカリキュラムを提供しています。

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以上で、「言語間距離」についての解説を終わりにします。

英語学習やフィリピン留学についてもっと詳しく知りたい人は、上記セブ英語倶楽部ホームページよりご連絡ください。