夢を叶えるためにセブ留学を選んだ青年の物語(4)人生って思い通りにはいかないものなんだ
僕は6ヶ月のセブ留学で、TOEIC780という結果を出した。「海外で働く」という夢を叶えるためのパスポートを手に入れた。
しかし、現実は残酷だった。「営業経験」がない僕を、どこも雇ってはくれなかった。
こうしてフィリピンで働くという僕の望みは儚くも打ち砕かれた。自分の無力さを感じた。
仕方がない。
僕は日本に一旦帰ることを決意した。こうして、毎日恋文を綴ったフィリピン人の彼女ともしばらく会えなくなってしまった。
僕は地元の広告代理店に就職した。そして、営業マンとして働きだした。この会社には申し訳ないが、履歴書に「営業経験あり」と書くための就職だった。
目的はどうであれ、僕は一生懸命働いた。そして、週に一度は英会話スクールに通い、せっかく磨いた英語力を落とさないように努力した。僕は多忙な日常に埋没してしまうことはなかった。僕には明確な目標があったのだ。そして、フィリピン人の彼女との交際も続けた。
1年後、会社を辞めた。そして、満を持してフィリピンに就職面接に出かけた。結果は全勝だった。面接を受けた6社全てから内定を得ることができた。どれも、日系企業のフィリピン支社での現地採用だった。
僕は有頂天だった。海外就職という夢に手が届いたのだ。
留学資金の捻出のため学習塾で働き、6ヶ月のセブでの猛勉強、さらには1年の広告代理店での営業活動。これらの点が線に結びついた瞬間だった。
入社後1ヶ月間は、日本で研修を受けた。そして、ある時ジャカルタ勤務を言い渡されたのだ。
ジャカルタってどこだ?それって、インドネシアの首都のこと?僕が手に入れたポジションは、フィリピン勤務だったはずなのだが。。。
完全に騙された(笑)
もう笑うしかなかった。
それでも、僕はジャカルタに行く決断をした。すでに雇用契約も済んでいたし、研修もほぼ終わっていたのだ。
こうして僕は、2011年の1月、ジャカルタに降り立った。そう、そこは半年勉強して培った英語があまり通じない場所だった。I am want to...といかいう奇妙な英語が飛び交う国(これ本当です)。
仕事は、機械装置を扱う専門商社での営業だった。
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『フィリピン留学 ブログには書けない話』
非帰国子女として英語を10年間勉強し、
英国にMBA留学し、
フィリピンに4年住み、
セブ島で英語学校を経営してきた
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