欧米大学院への出願に必要とされる『IELTS 6.5』の実力とは?

IELTS Overall 6.5のスコアメイク

ELTSを受験される方は、大きく2つのタイプに分けられます。

(1)海外(特にイギリス・オーストラリア)の大学・大学院に留学したい人

(2)海外の永住権を取得したい人


この記事では(1)に焦点を当ててお話します。

例えば、イギリスの大学院では通常、IELTS 6.5以上のスコアが求められます。
(大学の方が要求スコアが高いことはありません)

実際に、私がMBA留学したSouthampton大学の要求スコアもOverall 6.5でした。

有名校はOverall 7.0を要求する学校もあり、超トップ校ではOverall 7.5なんてところもあります。

Source: https://magoosh.com/ielts/ielts-scores-business-schools/

といっても、Overall 7.5を要求するのは天下のケンブリッジとオックスフォードくらいです。しかも、この2校、たった1年のMBAの学費が800万円もしますので、特別な境遇の人以外は無視しても良いでしょう。

従って、現実的には高くてもOverall 7.0、一般的にはOverall6.5を目指すことになります。そして、Overallスコア(総合点)以外に、各セクションの足切りスコアを設定する学校もあります。例えば、「Overall 6.5以上、但しReadingとWritingは最低でも6.0」といったように。実際に私の母校Southamptonがこの通りの要求水準でした。

上記の現実と、アウトプット系(WritingとSpeaking)を一般的には苦手とする日本人の傾向を勘案すると、下記のターゲットスコアが成立するわけです。

Overall 6.5
– Listening 6.5
– Reading 6.5
– Writing 6.0

– Speaking 6.0

上記だと、4技能の平均スコアは6.25になりますが、IELTSではこの場合「繰り上げ」になるので、Overallでは6.5が出るのです。

如何ですか?こう考えてみると、遥か遠くに見えていた6.5がリアリティのある数字に写ってきませんか?

私はOverallで7.0が必要!

そういう方は、Listening7.5, Reading 7.5を目指せば、Overallで7.0に届きますので、アウトプット系が苦手の方はこの方がクリアしやすいと思います。

Overall 7.0
– Listening 7.5
– Reading 7.5
– Writing 6.0

– Speaking 6.0

IELTSのスコアはあくまでの出願に必要な条件なので、オファーを貰った後で、スピーキングとライティングを猛特訓すれば良いのです。

とはいえ、LとRで7.5取れる人は、SWも6.5は狙えると思います。

IELTS 6.5の実力

IELTS 6.5は、ネイティブの授業とネイティブ圏での生活に、どうにかこうにかギリギリ付いていけるレベルです。

一言でMBAと言っても学生の英語力はピンキリです。ノンネィティブでもIELTS 7.5を持っていたクラスメートは余裕を持って授業を受けてました(経験談)。

一方で、Overall 6.5に届かないクラスメートはかなり苦戦してました。実はどの学校も「要求スコアに僅かに届かない志願者」に対し条件付き合格 / Conditional Offerを出すのです。

例えば、私が通ったSouthampton MBAの場合、Requirementは6.5 である一方、Overall 6.0の人には「6週間のPre-sessional courseを受講し相応の成績を納めること」を条件に条件付き合格を出していました。まあ、どの学校も最終的には商売ですから。

そして、このConditional OfferでMBAに進んできたクラスメートの何名かは、私が見る限りかなり苦戦していました。実際に授業に付いていけないと弱音を吐く人もいれば、学校側から密かに「英語の補講」に出席するよう指導された人までいました。

こう見てみると、IELTS 6.5とは何とも絶妙なスコアなのです。

私は自分の経験から、ある一定レベルに英語力が達したら「英語を学ぶこと」から「英語で何かを学ぶこと」にシフトすべきと考えています。

しかし、未熟な英語力では英語で何かを学ぶことは不可能だし、時間の無駄です。そういう意味で、一つの基準となるのがIELTS 6.5なのではないかと個人的にも思うわけです。各ビジネススクールが、その受け入れ条件をIELTS 6.5としていることは、極めて妥当で絶妙な設定だと思えてなりません。

但し、Overall 6.5はあくまでも最低基準です。ここにもう一度、私の理解をお伝えします。

IELTS 6.5は、ネイティブの授業とネイティブ圏での生活に、どうにかこうにかギリギリ付いていけるレベルです。

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