リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング 4つのスキルで一番難しいのは?

さて、英語には4つのスキルが必要と言われています。

・Listening / リスニング 聴く
・Reading / リーディング 読む
・Writing / ライティング 書く
・Speaking / スピーキング 話す

そして英語学習のゴールは、この4つのスキルをバランス良く高いレベルに上げることです。

そこで質問です。

4つの中でどれが一番難しいと思いますか

違う聞き方をしますね。

どれが上達に一番時間が掛かると思いますか?

答えは、

あくまでも私の答えですが(完全に私見です)、

リスニングです。

そして告白すれば、いまでも私自身、最も自信がないのがリスニングです。

Speaking & Writing

スピーキングやライティングといったアウトプット系は、実はそれほど大変ではないのです。

勿論、程度の差はありますが。

よく使われる表現を、ある程度頭に叩き込めば何とかなります。それこそ、日本人が得意な「詰め込み式」で何とかなります。 ある程度までは...

これは本当です。

基本的な表現を単語単位ではなく、フレーズ単位(カタマリ)で塊で覚えるのです。

同じことを、私の知人でドイツ語通訳をしているイギリス人も言っていました。

英語ペラペラの私の友人の日本人女性も、同じ勉強法をしていると言っていました。

セブ英語倶楽部では、上記の勉強法を推奨していますし、実際に生徒さんと一緒に取り組んでいます。体裁に拘らなければ、最悪、単語を並べるだけで自分の意図を伝えることだってできます。

Reading

次にリーディング。

4つのスキルの中で、唯一私たちが受験勉強で格闘したのがこのリーディング。おそらく、日本人が一番得意な分野でしょう。

また少しくらい難しくても、余程膨大な量を読む必要がない限り、辞書を引いて単語の意味さえ分かれば何とかなります。『日本語⇔英語』間は、まだまだ不完全ですがグーグル翻訳を使うという手段もあります。つまり 自分以外の何かに頼ることだってできるのです。

Listening

しかし、リスニングはその言葉が発せられた時に、自分の耳で聴きとることが要求されます。

そして残念ながら、どんなに気合を入れても、どんなに集中しても、耳がキャッチできない音は絶対に聞こえないのです。世の中には 気合ではどうにもならないものがあるのです。

そして、耳を鍛える唯一の方法は聴くことです。長く聴くことです。ひたすら聞くことです。

私の経験上...

そして、集中して聞くことです。

聞き流すだけでは、絶対に聞けるようにはなりません。

整理すると

毎日欠かさず、一定時間、集中して英語を聞いてください。それでも、なかなか結果は出ません。

長い期間、毎日欠かさず、一定時間、集中して英語を聞いて初めて効果が表れます。

ここでいう「長い期間」については、個人差があるでしょう。私の場合、ほぼゼロの状態から半年間ひたすら聞いて、IELTSの6.5まで到達するのがやっとでした。ですから、私は英語学習に関する相談を受けた際は、必ずすぐにリスニングの勉強を開始するよう勧めます。

とにかく、効果が出るのに時間がかかる分野です。

そして厄介なことに、英語から遠ざかると以前聞こえた音が聞こえなくなります。

ですから、私はいまでも毎日イギリスのBBCニュースやネイティブのポッドキャストを聴いています。初級者の方が聞いたらペラペラに話しているように見える人ですら、かなりの聞き違いをしています。傍で聞いていて、「あれっ そんなこと聞いてないのに」と思うようなことも結構あります(もちろん私も含めて)。そのくらいリスニングの上達には時間がかかるのです。

ですから、焦らずどっしり構えて取り組みましょう。継続は力なり。

英語のリスニングの勉強にぴったりな言葉ですね。

最後に、私のオススメのリスニング教材をご紹介します。それは、TOEICのリスニング教材です。理由は、下記の5つ。

(1)日本語訳の音声がない

(2)スピードも適度(あまり早くない)

(3)ネイティブの発音(当たり前ですね)

(4)長過ぎない(集中力がなんとか続く)

(5)実践的(日常会話から簡単なビジネス英語まで)

特に(1)の「日本語訳の音声がない」が無いことが重要です。実は、私はかなり多くの参考書を調べたのですが、初級者用のテキストの音源には、必ずと言っていいほど、英語の後に日本語が録音されているのです。

これは「英文の内容を理解する」という意味では有益ですが、「リスニング力を鍛える」という点では最悪です。

英語と日本語の周波数は全然違うのです。それからリズムも異なれば、日本語には無い音が英語にはたくさんあります。ですから、まずは脳を英語に慣れさせることが必要なのです。そのために、英語を何度も何度も、継続的に聴いて、脳を英語に晒します。しかし、その途中で日本語を脳に聞かせてしまっては、脳が英語に順応するのを妨げてしまいます。

上記は私の持論ですが、正しいと思うのです。たまに英語の歌を完コピしてる人いますよね。多分彼らは、日本語訳なんて一緒に読んでないと思います。

英語の理解は下記の2つのプロセスを辿ります。

(1)耳が英語の音をキャッチする。

(2)キャッチした情報を、脳の中にある知識と照らし合わせ、その情報が脳内に見つかった時は「理解」へとつながる

(2)には単語や文法の勉強が効果的です。一方で(1)のためには、英語の音をキャッチする訓練が必要なのです。そして、そこには日本語は不要なのです。(2)のための訓練と混同しないようにしましょう。そして、私たち日本人が苦手なのは明らかに(1)の方なのです。

そして、リスニングの勉強には遅過ぎる音源は効果がありません。理由は簡単です。遅すぎる英語はもはや「日常的な英語」ではないからです。この点でも、TOEICの音源は良いですね。遅すぎず、早過ぎません。

興味のある方は、下記の音源を聴いてみて下さい。また、TOEICの参考書は巷に溢れていますので、入手が簡単なのも良いですね。もちろん、youtubeでも無料動画がたくさんあります!

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