【英国MBA体験記③】英語力を伸ばす最強の方法は“場数”だった!授業とリスニングのリアル

◆久しぶりの“教室”が、こんなに楽しいなんて

最後に授業そのものについても触れておきましょう。

一言で言えば、「めちゃくちゃ楽しかった」です。もちろん、中には退屈な授業もありました。でも、約20年ぶりに座る教室の椅子には、不思議な高揚感があったんです。

教授たちも、僕たちノンネイティブに配慮して、話すスピードを少し落としてくれる人が多かった。ありがたいことです。ただし、イギリス人同士のディスカッションがヒートアップすると……もう完全に置いてけぼり(笑)。それもまたスリリングな学びでした。

◆リスニング力の真実:「興味」が集中力を生む

英語力、とくにリスニングのトレーニングという意味では、このMBA生活は最高の環境でした。

講師陣はイギリス人が多かったですが、他にもアメリカ人・ドイツ人・イタリア人・マレーシア人・トルコ人・オーストリア人など、まさに“英語の多国籍軍”という感じ。耳が自然と鍛えられていきました。

“Where attention goes, energy flows.”
(注意を向けたところに、エネルギーが流れる)– Tony Robbins

リスニングで最も大切なのは、やっぱり「集中力」。そして集中するためには、その話題に「興味」があることが絶対条件です。ビジネスが好きな僕にとって、MBAはまさに“集中の連続”。だからこそ、リスニング力が一気に伸びたんだと思います。

だからアドバイスするとすれば、「興味のある分野の英語を聞け」です。つまらないニュースや教材に義務感で取り組んでも、頭には入ってきません。

◆イギリス英語?慣れます。場数です。

ざっくりですが、これが僕のイギリスMBAの1年間の記録です。

この1年で、イギリス英語には完全に慣れました。というか、慣れるしかなかった(笑)。ローカルのスーパーで何か聞かれて、こっちがアメリカ英語っぽく答えると通じなかったりしますからね。

でも、それがまた良かった。徹底的に“現地に合わせる”という姿勢が、自然とリスニングとスピーキングの感覚を研ぎ澄ませてくれました。

何より大きかったのは、英語の「場数」です。

繰り返します。

圧倒的な場数です。

正直、今の僕の英語はまだまだ上手とは言えません。発音も完璧じゃないし、語彙力だってネイティブには到底敵わない。

でも——

何とかやっていける。

これが、僕がMBAを終えた今、自分の英語に対して持っているリアルな自己評価です。