英語講師が読むべき本を5冊紹介します(全部英書でスミマセン)

CELTAコースを受講中に、多くの本を読む機会を得ました。こんなに英語の本を読んだのは、イギリスMBA留学以来のことでしたが、「英語を学ぶ」のではなく「英語で学ぶ」ということを久しぶりに体験できとても新鮮に感じました。

この記事では、「英語講師の為になる」と私が思った本(洋書)を5冊紹介したいと思います。どの本も(当然に)全部読んだ訳ではありませんが、リサーチや自分の頭の整理にとっても役立ちました。本気で英語講師として生きていこうと思っている人は、何冊か購入してみる価値はあると思います。どれも値段ははりますが、これは「投資」です。また、普段英書を読まれない方は「英書を一冊読み切った」という成功体験を得る絶好の機会となることでしょう。

それでは、始めましょう。

1. 文法書

1. English Grammar In Use

「いつか読まなければ」とはずっと思っていたのですが、実際に読んでみるとなるほど良くできています。CELTAではGrammer Analysisをする機会が多いのですが、最初に手に取った本はいつもこれでした。まずベースはこの本に頼り、細かい点や補足情報は他の本に求めるというスタンスが良いですね。いずれにせよ、これぞ文法書のバイブルと言える名著ですね。

例えば、私はCELTA期間中に, going to(future plan)を教える機会があったのですが、下記のような説明はとても役立ちました。willは「new idea」に使い、going toは「以前決めたこと」に使うという記述、そして右側の時間軸(タイムライン)もとっても明快です。

2. Practical English Usage

English Grammar in Useの次にいつも手に取ったのは、この本でした。分厚い本ですがその分詳しいですね。例えば、発音についてstoppedの発音の典型的な間違いは/stɒpd/ストップドゥであるが、正しくは/stɒpt/ ストップトゥであるといったように、痒いところに手が届く感じがとっても宜しいですね。

3. Grammar for English language Teachers

これはとっても秀逸な本です。この本の特徴は、Anticipated problem/ 想定される問題に関する説明が充実している点です。分かりやすく言えば、各文法事項について、生徒が陥りやすい間違いを解説してくれているのです。講師側からすれば、これを事前に読むことでその対応策を準備することができる訳です。一つ具体例を紹介しましょう。

上記は、よく見られる「現在形や現在進行形と、現在完了形の混同」について説明しています。本書はこうした典型的な誤りの例示に多くの紙片を割いている貴重な本です。

2. 英語指導法

1. Learning Teaching

これはCELTAを受講するに当り、事前に受領したリーーディング・リストの一番上にあった本です。ということで、全部で400ページ以上あるのですが、私はCELTA受講前に250ページくらい読みました。ネイティブと一緒に勉強する訳ですから、英語力で大きく劣る分「準備」でカバーするしかなかったのです。

結果としては、読んで良かったと思います。CELTAに役立ったのは勿論、世の中にこんなに真剣に「英語の教え方」を研究している人がいるということに心を動かされました。生徒の立場、講師の立場に立って良く考えられている本です。CELTAやTESOLを学ぶ人にとっては、きっとバイブル的な本でしょう。

2. The Practice of English Language Teaching

本書は、上記の『Learning Teaching』の補完という位置付けで使用しました。CELTAのアサインメントではとっても頼りになる本でした。印象としては、かなりアカデミックな感じですね。