【体験談】IELTS Speaking 4.5→7.0|たった7週間で話せるようになった理由

「Speakingが伸びない」「Part 2で止まる」。この悩み、かなり多いと思う。

自分もまさにそうだった。スタートはIELTS Speaking 4.5。そこからたった7週間で7.0まで伸びた。

今回の体験談は、単なる成功談ではなく、“教えるより引き出す(elicit)”という授業がどう効いたかが分かる口コミになっている。


前半:先生の授業は「教える」より「回す」だった

前半のSpeaking Part 2を担当してくれたのがS先生だった。

授業は基本的にPart 2の問題をひたすら回すスタイル。いわゆる「細かいフィードバック」や「言い換えの指導」はほとんどない。

考える時間も、話す時間も、完全に自分に委ねられる。

最初は正直、戸惑った。けれど今振り返ると、この設計が強かった。

最初は「5分考えて2分話す」しかできなかった

当初の自分はBand 4.5。毎回、

  • 5分考えて
  • 2分話す

これが精一杯だった。

ただ、5本回すと35分ほど経つ。すると残り10分くらいは実質“自習”になる。しかも毎回5分考えていると、話す時間が合計10分程度しかない。

この瞬間、「このままじゃ伸びない」という危機感と悔しさを強く感じた。

転機:考える前に話し始めた(考えながら話す)

3週目に入る頃からやり方を変えた。

お題を読み終えたらすぐ話し始める。内容は、話しながら考える。

すると、1つの問題で最低でも5分以上話せるようになっていった。自習時間を潰すために、無理やり10分近く話したこともある。

結果的に、授業中ずっと自分が話し続ける形になった。

それでも先生は、ニコニコ相槌を打ち続けてくれた

先生の良いところは、こちらが拙い英語でも、破茶滅茶でも、遮らずに聞き続けてくれた点だと思う。

それでもニコニコしながら相槌を打ってくれる。だから「通じている」「このままでいい」と思えた。

自信がつくと、会話自体が楽しくなる。すると自然に、

  • 「言えること」より「言いたいこと」
  • 無難さより「相手の興味」

に意識が移っていった。

苦手テーマも突破できた:切り口(アイデア)が決定的だった

各頻出テーマでおすすめの切り口を先生に聞いたとき、驚いた。

原稿があるのでは?と思うくらい、スラスラと質の高いアイデアを出してくれた。

特に苦手だった「行事・祭り・文化」も、地域経済の活性化に結びつけて話せるようになり、実際に本番でも使った。

振り返り:なぜこの授業が伸びたのか(講師のあり方)

今振り返ると、先生のスタイルはSpeaking力を伸ばす上で最適だったと思う。

日本人講師のKG先生から聞いた話。

KG先生が持つ、CELTAという英国の英語講師資格でもminimize teacher talking timeが理想とされるらしい。
つまり、教えるより、いかに学習者から引き出す(elicit)かが重要だという考え方だ。

言い回しを教える先生は多い。でも、もし教わった瞬間にその表現を使いこなせるなら、誰もWritingで苦労しないはず。

結局、自分の頭で考えて、思いついて話せたことしか、自分のテンプレとして残らない。

だから大事なのは、学習者が自発的に意見を述べる環境を作ること。そのために先生ができるのは、

  • 話が広がるアイデアを提供する
  • 展開を導く質問をアドリブで繰り出す

この2つだと思う。

結果:Speaking 4.5→7.0(7週間)

最終的にSpeakingは7.0に到達した。

ただ、それ以上に大きかったのは「準備がなくても、考えながら話を広げられる」という感覚を得られたことだ。

教えすぎない。でも放置もしない。
そのバランスが、短期間での飛躍につながったと思う。