フィリピン留学はおすすめしない?「やめとけ」の理由に、セブで学校を10年やっている私が本音で答えます

「フィリピンの語学学校はおすすめしない、という話をよく聞きます。本当ですか?」
KGが動画で取り上げていた、知恵袋の相談です。旅行のあとに英語の本やアプリを買ってみたけれど、独学ではやる気が続かない。留学も考えているけれど、フィリピンはやめておけと聞く…という内容です。
気持ち、すごくよくわかります!検索すると「やめとけ」「おすすめしない」という記事がたくさん出てきますよね。
先に結論を言います。フィリピン留学が向かない人は、確かにいます。でも、「おすすめしない」と言われる理由の多くは、誤解か、学校選びで消せるものなのです!
ただし、どこの学校に行っても消せない不便もあります。いや、正確に言うと、セブに13年以上住んでいる私でも、いまだに慣れないことがあります(笑)。
この記事では、その相談についた回答に、うちの共同オーナーで日本人講師の『KG』がYouTubeで答えた内容と、卒業生が最後の日に話してくれる本音をもとに書いていきます。うちの学校を選んでもらうための記事ではありません。読み終わったときに「自分は行くべきか、やめるべきか」を判断できるように書きます!
フィリピン留学をおすすめしない人は、確かにいます
いきなりですが、こんな人にはフィリピン留学をおすすめしません。
- 外国人の友達をつくること、欧米の文化にふれることが一番の目的の人
- 最初からネイティブの発音を身につけたい人
- 日本と同じ清潔さ・快適さ・スピードを求める人
- 虫が出ることを許せない人
- 1回の短期留学で、英語を話せるようになって帰りたい人
上の4つに当てはまる人は、欧米に行ったほうが幸せになれると思います。費用はかかりますが、目的がはっきりしているなら、そのほうがいいのです。
5つ目は、フィリピンに限らず、どこの国の短期留学でもむずかしい話です…。これはKGが、こちらの記事で詳しく話しています。
逆に、ここに当てはまらないなら、「おすすめしない」という声を気にしすぎなくて大丈夫です!その理由を、ひとつずつ見ていきますね。
「おすすめしない」と言われる理由と、本当のところ
ネットでよく見かける理由を、表にまとめました。ポイントは「学校選びで消せるかどうか」です!
| よく言われる理由 | 本当のところ | 学校選びで消せるか |
|---|---|---|
| 英語に訛りがある | あります。でも世界で通じるし、日本人には聞き取りやすい | 消せない(気にしなくていい) |
| ネイティブに習うべき | 初級のうちは、フィリピンで話す量と度胸をつけてからでいい | 目的しだい |
| 日本人や韓国人ばかり | 学校によります。英語の勉強では、むしろ有利なことも | 消せる |
| スパルタ・門限がきつい | 学校によります | 消せる |
| 停電・Wi-Fiが不安 | 停電はあります。学校の設備で差が出ます | ほぼ消せる |
| 食事・衛生が合わない | 外の食事は合わないこともあります | 学校の食事で減らせる |
| 空気と道が汚い、野良犬 | 本当です… | 消せない |
| 治安が心配 | 場所と行動しだい | 学校の場所で変わる |
消せないのは、訛りと、街の汚さくらい。順番に説明しますね!
勉強の面:ネットの意見に、KGが答えます

知恵袋の相談には、7つの回答がついていました。KGが動画でひとつずつ答えているので、大事なところをまとめます。
訛っているから、やめたほうがいい?
回答の中には「フィリピンで英語を学ぶのは、沖縄や東北で日本語を習うようなもの」という、なかなか強烈な意見もありました(笑)。要は、訛っているからやめておけ、ということです。
KGの答えは、「訛っているのは、そのとおり。でも世界で通じる」です!
海外で働くフィリピン人は、世界中にたくさんいます。日本にもいますよね。英語でやり取りできる自信があるから、世界に出ていけるのです。フィリピンでは、欧米の会社のコールセンターを引き受ける仕事も大きな産業になっています。少なくとも、英語学校で教えている先生の英語は、世界でちゃんと通じます!
しかも、日本人にはむしろ聞き取りやすいのです。フィリピンの言葉も日本語も母音が多いので、母音が少し残るフィリピン人の英語は、日本人の耳にやさしい。「フィリピン人の先生の英語はわかるようになったけど、アメリカ人の英語はまだ聞き取れない」という人はたくさんいる、とKGは言います。
訛りについては、こちらの記事でもっと詳しく書いています。
アメリカやイギリスで学んだほうがいい?
「本当に通用する英語を身につけたいなら、アメリカやイギリスで学ぶべき」という回答もありました。行けるなら、それはいいと思います。でもKGは、2つの理由で反対していました。
ひとつ目は、お金です。円安と物価高で、ロンドンやニューヨークの生活費は、本当にびっくりするくらい高くなりました。航空券も高い。普通の社会人が、気軽に行ける場所ではなくなっているのです…。
じゃあフィリピンなら総額でいくらかかるのか、何が料金に入っていて何が別にかかるのかは、こちらに全部出しています。
ふたつ目は、初級者にとってネイティブが一番とは限らないことです。体の大きな欧米人と向かい合うと、どうしても緊張して、言いたいことが出てこない。それに、ネイティブの発音は日本人には聞き取りにくいのです!
KGの知り合いに、1年間を英語に全振りした人がいます。セブで半年、オーストラリアで3ヶ月、またセブで3ヶ月。その人は「圧倒的にフィリピンがよかった」と言っていたそうです。オーストラリアの学校は生徒15人に先生1人で、1時間の授業で自分が話せたのは3分くらい。本当は半年いる予定だったのに、途中で切り上げてセブに戻ってきたとか!
KGのおすすめは、初級のうちはフィリピンで話す量と度胸をつけて、中級くらいになってからネイティブに切り替える順番です。欧米のほうがいい人については、こちらの記事にも正直に書いています。
日本人ばかりで、英語を話さなくなる?
「生徒が日本人や韓国人ばかりで、ほかの国の人と知り合えない」。これは、いちばんよく見るデメリットかもしれません。
KGの答えは、「外国人の友達をつくりたいなら、デメリット。英語の勉強なら、デメリットではない」です!
英語が初級の人同士が、英語で一生懸命おしゃべりしても、なかなか伸びないのです。それなら授業以外は予習と復習にあてて、先生とのマンツーマン授業に集中したほうが伸びる。KGはそう確信しているので、うちは生徒さんが100%日本人の学校にしています!
ちなみに、最近のセブは留学生の国籍もかなり増えました。KGいわく、韓国の人は減って、台湾やベトナム人がとても増えた。中東やモンゴル、ロシアから来る人もいるそうです。欧米から来る人は少ないですが、「日本人と韓国人ばかり」というのは、もう昔のイメージになりつつあるのです!
このあたりは、こちらの記事に詳しくまとめています。
スパルタや門限がきつい?
「おすすめしない」系の記事でよく見るのが、長時間の授業、平日の外出禁止、日本語を話したら罰金、といったスパルタ式の話です。
これは、学校によって本当にちがいます。合う人には合いますが、社会人には窮屈なことも多い…。
うちは門限も、日本語禁止の罰金もありません。大人扱いです。逆に言うと、サボろうと思えばサボれます(笑)。自分のペースで勉強したい人は、こういう学校を選べば「きつい」は消せるのです!
生活の面:卒業の日に聞く「悪かったこと」は、ほぼ「汚い」
ここからは、生活の話です。
KGはグループ授業を担当していて、卒業の日には全員に「フィリピンのいいところと悪いところ」を英語で聞くのが恒例になっています。KGの感覚では、9割以上の人が同じことを言うそうです。
いいところは、ほぼ全員が「人」。フィリピン人は優しくて、フレンドリーで、明るい!そして悪いところは…残念ながら「汚い」なのです。
排ガスとほこりで、空気が汚い
車が古いこともあって、排気ガスがとにかくすごいのです。日本で廃車になった古いトラックが現役でガンガン走ってます(笑)。英語学校が多いセブ市内は、車の騒音も大気汚染もひどい。青い海と白い砂浜をイメージして来ると、まず驚くと思います。
うちのあるマクタン島は、セブ市内よりはずっと落ち着いています。それでも、ほこりは多いです。私は体感的に、日本にいたころより鼻毛が伸びるのが早い気がします(笑)。
KGの経験では、留学中に体調を崩す人は、たいてい喉からだそうです。KGは毎朝走っていますが、口は開けずに鼻で呼吸しています。喉が痛いと言われたら「これを買ってください」と勧める定番のうがい薬まである、とKGは言います…。
私も、初日のオリエンテーションでこの話は強めに説明しています!
1週目は緊張感もあるし、日本から来たばかりで体力もあるので、体調を崩す人はほとんどいません。気をつけてほしいのは、2週目、3週目あたりです。英語の話しすぎや、エアコンの影響もあって、喉の調子をおかしくする生徒さんが出てきます…。
そういうときは、このうがい薬を買ってもらいます。それで回復する生徒さんが多いのです!

私は外から帰ったら、必ず手洗いとうがいをしています。KGのおすすめは、外に出るときのマスク。これだけでも、だいぶ違います!
道のゴミ、犬のフン、野良犬
道も、正直きれいではありません。ゴミのポイ捨てが多く、ゴミ箱にふたがなくて、まわりにあふれていたりします…。
そして、野良犬が多い。私は単純に、怖いです(笑)。それと、犬のフンが道路や歩道に結構落ちているので、むしろそっちに気をつかいます。
KGの対策は、この3つです。
- 野良犬の目を見ない、近づかない:石ころだと思って、意識しないこと。なでたり、食べ物をあげたりもしないでください
- 夜は、なるべく出歩かない:道の真ん中や歩道橋の階段で寝ている犬に気づかず、踏んで噛まれたという話を聞いたことがあるそうです
- 下を見て歩く:犬の落とし物と、でこぼこの道。KGも来たばかりのころは、よく転んでいたとか
今まで10年間学校を運営してきて、野良犬に噛まれた生徒さんは1人もいません!
私も13年以上、学校のまわりで生活していますが、犬に噛まれそうになったことすら一度もありません。犬とすれ違うのは日常茶飯事なのに、です(笑)。
私の友人や知り合い、私がやっているツアー会社のお客さんにも、噛まれた人はいません。目を合わせずに放っておけば、大丈夫なのです!
それでも「日本に帰りたくない」
ここまで読むと、「やっぱりやめておこうかな…」と思うかもしれません。
でも不思議なことに、卒業の日には「日本に帰りたくない」と言う人がたくさんいます。「また来たい」と言う人も、ほとんどです。汚いところもあるけれど、それ以上に人がいい。全部ひっくるめて、プラスになっているのだと思います!
汚いとわかったうえで来れば、変にがっかりすることもありません。マスクを1つ持ってくるだけでも、ずいぶん違いますよ。
30〜40代・1〜2週間なら:学校選びで消せる不便、消せない不便

社会人の短期留学は、慣れる前に終わってしまいます。「1ヶ月いれば慣れるよ」は通用しないのです。だから、学校選びで消せる不便は、最初から消しておいたほうがいい!
学校選びで消せる不便
うちの場合で言うと、こうなります。
- 食事:朝食は毎日、平日の昼食と夕食は日本食です(金曜の夕食と、土日の昼食・夕食はつきません)。外の食事でお腹をこわす心配を減らせます。それに、昼食はお弁当なので、授業が終わったらすぐに食べられます。ビュッフェ形式の学校のように、長い行列に並んで配膳を待つ必要がないので、貴重な昼休みを有効に使えます。食後に少し寝ることもできます。毎日の積み重ねなので、この違いは意外と大きいのです!
- 部屋:ホテルの1人部屋です。相部屋で気をつかって眠れない、ということがありません。ただ、エースペンションは築年数のたった建物で、南国なので虫が入ってくることもあります。日本のホテルと同じ感覚で来ると、ギャップはあると思います…
- 停電・Wi-Fi:もし停電しても、自家発電機があるので授業も生活も止まりません。会社を経営しながら6週間いた生徒さんも、「Wi-Fi環境は特に問題にならなかった」と話していました。ほかの学校を選ぶときも、停電したらどうなるか、部屋でWi-Fiが使えるかは聞いておくと安心です
- 門限・罰金・お酒の持ち込み禁止:どれもありません
- 困ったとき:日本人のオーナー2人が常駐していて、私はみなさんと同じホテルに滞在しております。日本語ですぐ相談できます。週末や放課後、夜中でも、緊急のときは私の部屋をノックしてもらえれば、いつでも対応します!
どこの学校でも消せない不便
一方で、こればかりは学校を選んでも変わりません。
- 街の空気、道の汚さ、野良犬
- とにかく待たされること、お店に在庫がないこと
待たされる話や在庫の話は、こちらに詳しく書きました。
それと、うちの学校では消せないこともあります。外国人の友達づくりです。うちは生徒さんが100%日本人なので、ここは正直に向いていません。それが一番の目的なら、多国籍の大きな学校か、欧米を選んでください。
治安と、学校選びのチェックポイントは、こちらにまとめています。
迷っているなら、まず動いてみてください

KGが動画の最後で言っていたのは、「まず動くこと」でした!
- オンライン英会話の無料体験を受けてみる:フィリピン人の先生の英語が自分に合うか、まず確かめる。KGいわく、悩んでいるならその日のうちに
- いちばん近い有給で、1週間だけ来てみる:年末年始などで十分です
- 留学中は、1日1回は外で英語を使う:お店でもレストランでもかまいません
3つ目は、KGがいつも生徒さんに言っていることです。通じたらうれしくて覚えるし、通じなくても悔しくて覚える。どっちに転んでも損はありません。そして、失うものは何もありません!それに、こちらの下手な英語なんて、相手は誰も覚えていませんから大丈夫です!
オーナーの私が言うのもなんですが、うちの学校でなくてもいいのです。まず1回、自分の目で確かめてみてください。1週間で何がわかるのかは、こちらに書いています。
よくある質問
Q. フィリピン英語の訛りは、問題になりませんか?
英語学校の先生の英語なら、まず問題ありません。むしろ日本人には聞き取りやすいです。ネイティブの発音を身につけることが一番の目的なら、欧米を選んでください。
Q. セブの治安は大丈夫ですか?
場所と行動しだいです。夜は出歩かない、人混みでは荷物に気をつける、といった基本を守れば、必要以上に心配しなくて大丈夫だと思います。
Q. 日本人ばかりの学校で、英語漬けになれますか?
フィリピン人の先生とのマンツーマン授業は、英語だけで話します。授業の外は日本語の環境なので、「英語漬け」というより「授業に集中できる環境」です。外国人の友達がほしい人には向きません。
Q. 英語がまったくの初心者でも大丈夫ですか?
大丈夫です。むしろ初心者こそ、マンツーマンで話す量を確保できるフィリピンが向いています。ただ、1週間や2週間の1回だけで話せるようにはならないので、帰ってからも続けるつもりで来てください!
まとめ:「おすすめしない」が自分に当てはまるかで決める
フィリピン留学が「おすすめしない」と言われる理由は、大きく分けるとこの3つでした。
- 英語の訛り・ネイティブでない → 世界で通じるし、初級者には聞き取りやすい
- 日本人ばかり・スパルタ・停電・食事 → 学校選びで消せる、減らせる
- 空気・道・野良犬 → どこの学校でも消せない。でも、知っていれば対策できる
消せない不便を「それくらいなら大丈夫」と思えるなら、フィリピン留学はきっと楽しいです。逆に、どうしても無理だと思ったら、欧米を選ぶのも正しい判断です!
迷っていることがあれば、「自分はフィリピン留学に向いているか」だけでも聞いてください。向いていなければ、正直にそう言います。気が向いたら、お気軽にどうぞ!



