日本人が驚くフィリピンの文化と習慣|留学前に覚悟したい「洗礼」3つと対策

日本の感覚のままフィリピンに来ると、初日から「えっ?」の連続です。スーパーのレジで15分。お店に行けば「それ、ないです」。1,000ペソ札を出せば、ものすごく嫌な顔をされる…。
どれも、セブで暮らしていると毎週のように起こることです。知らずに来ると、せっかくの留学中にずっとイライラしてしまうのです…。
留学前に覚悟しておきたい「フィリピンの洗礼」は、この3つです!
- ①とにかく待たされる
- ②お店に在庫がない
- ③お釣りがない
これは、うちの共同オーナーで日本人講師の『KG』がYouTubeで話した内容です。KGはフィリピンに住んで10年以上。それでも、いまだに毎週のように出くわすそうです(笑)。動画は11分ほど。この記事では、留学中に困らないための準備まで、もう少し詳しく書いておきますね。
先に言っておくと、フィリピンの悪口を言いたいわけではありません!KGも動画の最後で「全然ディスりじゃないですよ」と言っていました。知っておけば笑って流せることばかりなので、みなさんの心の平和のための話です。
洗礼①:とにかく待たされる

KGいわく、フィリピン生活を一言で言うと「待つこと」。私もセブに住んで13年になりますが、これには全面的に賛成です(笑)。
スーパーのレジは15分待ちが当たり前
たとえばスーパーのレジ。KGの感覚では、平均で15分くらい並びます。15分で通過できたら「今日はラッキー」と思えるくらいの心持ちでないと、とても暮らせません!
KGは並びたくないので、買い物は週1回と決めています。しかも出かける前に「絶対に怒らない、絶対にイライラしない」と心に決めてから行くそうです。それでも長い列を見た瞬間に「これは30分コースだ」とわかって、そのまま帰ってくることもあるとか…。
なぜそんなに遅いのか。理由はいろいろあります。
- レジ係と袋詰め係がずっとおしゃべりしている:隣のレジの人とも話しながら打つので、手が止まります
- 同じ商品を1個ずつ通す:KGがビールを20本買ったら、20回「ピッ」。「20個まとめて打てないの?」と聞いたら、ポカンとされたそうです
- バーコードが読めないと、全員が待つ:野菜などが反応しないと、袋詰め係が売り場まで値段を確かめにいきます。その間、ほかのお客さんもみんなその人待ち
しかも、確かめにいく係の人は走りません。ゆっくり歩いていって、野菜をポンポン放り投げながら戻ってくるのです(笑)。
KGの最長記録は、役所で6時間半
役所はもっとすごいです。KGが仕事の手続きで、SEC(日本でいう証券取引委員会のようなところ)へ書類を取りにいったときのこと。待った時間は、なんと6時間半です!
家からタクシーで片道50分かかるので、出直すわけにもいきません。KGは最初からパソコンを持っていって、待ちながら仕事をしていたそうです。それでも6時間半…。日本の役所で6時間半も待たされたら、ちょっとしたニュースですよね?
私も13年住んでいるので、待たされた話なら負けていません!
髪を切りに行ったときのことです。お店に着いたら、スタイリストさんがいません。「どうしたの?」と聞くと「すぐ戻ってくるから待ってて」。ところが、待てど暮らせど帰ってこないのです。30分ほど待って、結局その日は髪を切らずに帰りました(笑)。
銀行の窓口も、なかなかです。お金を下ろしたり、振り込みをしたり。それだけで1時間くらい待たされるのは、よくあることです。
いちばんイラッとするのは、待ち時間そのものより、あとどれくらい待つのかがわからないことなのです。30分とわかっていれば本でも読んで待てますが、5分なのか1時間なのか見当がつかない。これが地味にこたえるのです…。
待たせても謝らないのには、理由がある
もうひとつ日本人が驚くのが、待たせても「お待たせしました」がないことです。
KGの見立てでは、フィリピンの人は小さいころから待つことに慣れているのです。だから、人を待たせることにもあまり罪悪感がない。待たされる側のフィリピン人も、文句を言いません。どこに行っても長い列がなくならないのは、そのためなのです。
どうしても一言いいたいときは、感情的にならず、笑顔で伝えてください。強い口調で言うと相手もかたくなになって、かえって時間がかかります…。
食事なしの学校だと、昼休みが待ち時間で消える
ここは、留学する人に一番伝えたいところです!
最近は、食事を出さない語学学校が結構あります。朝食だけ、昼食だけ、という学校も。自分で好きなものを食べられるのはいいのですが、ここに落とし穴があるのです!
お昼にレストランまで歩いて5分、10分。座ってから料理が出てくるまで20分。KGいわく、ランチだけで40〜50分かかってしまいます。日本なら、さっと食べて30分お昼寝できる時間ですよね?
いや、正確に言うと、学校の中は別です。語学学校は日本人や韓国人の経営が多いので、中はしっかり回っています。待たされるのは、一歩外に出てからなのです。
うちは、平日の昼食と夕食を日本食で出しています。お昼は日本食レストラン『呑ん気』の日替わり弁当、夜は当校専属シェフが美味しい日本食メニューを提供します。昼休みに外へ出て、料理を待つ必要はありません!(朝食は毎日つきます。金曜の夕食と、土日の昼食・夕食はつきません。)
学校を選ぶときは「食事は1日何食ついていますか?」を必ず聞いてください。食事なしの学校なら、その分の時間とお金も計算に入れておきましょう!
洗礼②:お店に在庫がない

2つ目は、在庫です。行ったお店に、あるはずのものがない。これが本当によくあるのです!
土曜のお昼のジョリビーに、ポテトがない
『ジョリビー(Jollibee)』は、フィリピンではマクドナルドより人気のハンバーガーチェーンです。国民食と呼ばれるくらい、どこに行ってもあります!
そのジョリビーで、土曜日のお昼にフライドポテトがなかったそうです。家族連れでいっぱいの、一番の書き入れ時ですよ?ハンバーガー屋さんにポテトがない。信じられますか?
金曜の夜に、ビールもチキンもない
うちは金曜の夜、ほぼ毎週のように送別会で、生徒さんを外のレストランへお連れしています。ある金曜の夜、KGがお気に入りのお店に生徒さんを連れていって、座ってすぐビールを頼んだら…「ビール、ないです」。
「すみません、2分ほど歩いたところにチキンのおいしいお店があるので、そちらで勘弁してください」と移動したら、今度はチキンがない。金曜の夜ですよ?チキンのお店にチキンがないのです(笑)。
晩酌はビールと決めている私には、聞いただけでつらい話です…。
在庫係がいるのに、在庫がない
不思議なのは、ここからです。KGが最近聞いた話では、フィリピンのレストランには『フードチェッカー』という、在庫を管理する係の人がいるそうなのです。
フィリピンの職場は、1人に1つの係がきっちり決まっていることが多いです。在庫を見る専門の人が、ちゃんといる。それなのに在庫がない…。ここはもう、そういうものだと思うしかありません(笑)。
留学生のみなさんにできる対策は、ひとつ。気に入ったものを見つけたら、まとめ買いです!次に行ったときにあるとは限りません。長めに滞在する人は、お気に入りのお菓子や日用品を見つけたら、多めに買っておくのがおすすめです。
洗礼③:お釣りがない

3つ目は、お釣りです。フィリピンはまだ現金で払う場面が多いのに、お店にお釣りがないのです!
1,000ペソ札を出すと、この世の終わりのような顔をされる
500ペソ札(KGの換算で日本円にして約1,300円)や1,000ペソ札(約2,600円)を出すと、店員さんにこの世の終わりのような顔をされます。本当です(笑)。「細かいのはないの?」と聞かれて、「ごめん、ないんだ」と答えると…。
そこから店員さんが、隣のレジに小銭を借りにいく。カスタマーサービスに行く。ほかのお店へ崩しにいく。もちろん小走りではなく、ゆっくり歩いて。3分、5分は普通に待ちます。戻ってきても「お待たせしました」はなく、むしろ「あなたのせいで面倒だった」という顔でお釣りを渡されるのです…。
でも、ないものはないのです。日本では小銭から使って財布を軽くする人も、フィリピンでは逆。大きいお札は崩せるところで崩して、20ペソ札・50ペソ札・100ペソ札を手元に貯めておくのが、気持ちよく暮らすコツです!
崩すのにおすすめなのは、日本食や韓国料理のレストランです。KGいわく、こういうお店は管理がしっかりしているので、大きいお札を出してもさすがに嫌な顔はされません。ここで崩しておくと、あとが楽ですよ!
タクシーは、お釣りを探している間もメーターが回る
タクシーも同じです。500ペソ札を出して「お釣りがない」と言われても、運転手さんは何もしてくれません。こちらがコンビニで何か買って崩してくる間も、メーターはずっと回っています。もちろん、謝りません(笑)。
私も「お釣りがない」と言われるのは、タクシーが一番多いです。少しのお釣りなら、チップとしてあげてしまえばいい。でも手元に500ペソ札や1,000ペソ札しかないときは、そうもいきません。セブンイレブンで何か買って崩してから払ったこともあります…。
なので移動は、配車アプリの『Grab(グラブ)』がおすすめです。クレジットカード払いにしておけば、お釣りの心配がありません!
空港の窓口でも「ちょうどの金額、ないの?」
極めつけは空港です。KGは就労ビザを持っているので、フィリピンを出るたびに空港で決まった額のお金を払います。いつもお金を準備していくのですが、3,000ペソを出したら、窓口の人に「ちょうどの金額はないのか」と言われたそうです。
空港は、言ってみればフィリピンの玄関です。その窓口で、外国人に「お釣りがない」。面倒になったKGが「もうお釣りはいらない」と言ったら、本当に返ってこなかったそうです(笑)。
留学前にやっておきたい5つの準備
3つの洗礼を、留学前の準備にするとこうなります。
- 食事つきの学校を選ぶ:食事なしなら、毎日の食事の時間とお金を多めに見ておく
- 小さいお札を貯めておく:大きいお札は、日本食・韓国料理のレストランなどで崩す
- 移動はGrabを、クレジットカード払いで:タクシーでお釣りに困らない
- 気に入ったものは、見つけたときにまとめ買い:次にあるとは限らない
- 「待つ前提」で予定を組む:買い物や手続きは、時間に余裕のある日に
うちでは、レートのいい両替屋さんに学校まで来てもらっています。両替のときに「100ペソ札も混ぜてください」とお願いしてみてください。最初の1週間が、ぐっと楽になりますよ!
ほかにも、来てから驚くフィリピンの文化と習慣

動画の3つ以外にも、留学に来た人がよく驚くことを短く書いておきます。
室内の冷房が、とにかく寒い
外は常夏なのに、ショッピングモールやレストランの中はキンキンに冷えています。エアコンの設定が18度、なんてことも普通です。薄手の羽織るものを1枚、必ず持ってきてください!
ご飯(ライス)が主役
フィリピンの人は、ライスがないと食事と認めません(笑)。日本人だけでフィリピン料理のお店に行ってライスを頼まないと、店員さんに心配そうに「ライスはいらないの?」と聞かれます。
祈りが、生活のなかにある
フィリピンは、国民の約8割がカトリックの国です。日曜の午前中は教会に行く人が多く、食事の前にお祈りをする人も珍しくありません。セブ市の『サントニーニョ教会』には、フィリピン中から人がお参りに来ます。

キリスト教の行事は、祝日にも直結します。とくに3〜4月の『ホーリーウィーク』は祝日が続くので、授業が休みになる学校も多いのです。1〜2週間で来る人は、1週間なのに授業が3日にならないための学校選びの記事もあわせてどうぞ。
日本と同じスピードを求める人には、正直つらいかもしれません
ここまで読んで「フィリピンって、ちょっと大変そう…」と思った方もいるかもしれません。正直に言うと、どこに行っても日本と同じスピードとサービスを求めてしまう人には、フィリピン留学はストレスが多いと思います。
ただ、毎日くり返すこと(授業・食事・手続き)は、学校が日本の感覚で回しています。うちも日本人オーナー2人が学校に常駐していますし、私は学校と同じ建物に住んでいます。困ったら、すぐ日本語で相談できます!
KGも動画で、せっかく来たならレストランや観光地、週末に先生たちと出かけるなどして、ローカルを味わってほしいと話していました。外に出たら、待つのも、在庫がないのも、お釣りがないのも「フィリピン体験」のうち。そう割り切れると、留学はぐっと楽しくなります!
よくある質問
Q. クレジットカードは使えますか?
ショッピングモールや大きなレストランでは使えます。ただ、ローカルのお店は現金だけのことが多いので、現金とカードの両方を持っておくのが安心です。
Q. 両替はどこでしますか?
うちでは、レートのいい両替屋さんに学校まで来てもらっています。初日に街へ両替しに出かける必要はありません!
Q. 食事は何食つきますか?
朝食は毎日、昼食と夕食は平日に日本食でお出しします。金曜の夕食と、土日の昼食・夕食はつきません。
まとめ:知っていれば、笑って待てる
留学前に覚悟しておきたいフィリピンの洗礼は、この3つでした。
- ①とにかく待たされる
- ②お店に在庫がない
- ③お釣りがない
どれも、知らずに来るとイライラのもと。でも知っていれば「出た、フィリピン!」と笑って待てるようになります。KGの言葉を借りると、フィリピン生活とは待つこと。せっかくの留学、心穏やかに過ごしてほしいのです!
セブの治安と生活費、出発前の準備、留学で失敗する人の共通点もまとめています。あわせてどうぞ。
YouTubeではKGが、こうしたフィリピン生活の本音も話しています。noteでは卒業生の体験談を運営目線で紹介しています。よかったらのぞいてみてください。
「食事は何食つきますか?」の確認だけでも大丈夫ですよ!気が向いたら、お気軽にご相談ください。




